でんがくの由来
DENGAKU History

兼本亭|伊賀市緑ヶ丘

伊賀名物「でんがく」は江戸時代より当時の郷土料理として広く親しまれ、伊賀地方の田の畦道には畦豆(大豆)が植えられ、それが豆腐や味噌の材料になり、味噌玉にされたものが明家庭梁に吊るされたのです。又松山が多くありましたから松の燠を手早く消し壺に入れ消炭にしました。

水の美味しい伊賀で良い豆腐が出来自家製の味噌をぬり、消炭をつかい風味のある「でんがく」が焼かれ農家の御馳走となりました。明治の頃は桜の咲く下で、「でんがく」が焼れ伊賀の地酒でお花見をしました。

昭和になり味噌造りも家庭でしなくなり、生活様式も目まぐるしく変り町に「でんがく」屋が出来新しい物づくめの中に「でんがく」が見直され、その風味に郷愁をおぼえるのです。

それも伊賀の自然環境から来るのでしょう。私達はその「でんがく」を木ノ芽でんがくとしていつまでも変らない味を後世に残したいと思います。

伊賀上野でんがく振興会